昨日に引き続き、今日は青について考察しよう。まずは抜けるカードの主だったリスト

併合、マナ漏出、巻き直し、手練、時間の名人、交易路、ズアーの運命支配、機知の戦い

マジックの青の特徴といえば、何をおいてもまずカウンターであろう。どんな呪文とも1対1交換するシステムを軸に他のカードでアドバンテージを築くやり方は古来より変わらない。
しかし最近ではカウンターに比重を置くデッキがあまり見受けられなくなった。カウンターされない呪文の増加、カードパワーの格差、プレイヤーのスキル向上や情報の分布等初期のマジック環境とは掛け離れた今はカウンターしきれなかったカードがすぐに致命傷になり得る物ばかり。要はそうしないと世界がカウンターで染まる事を指し示しているのだ。カウンターはそれほど強力だと言えるのも当然なのだ。
そうして見ると、その基本となる物が消えるのは青使いにとってまさに悪夢だ(漏出、巻き直し)。特に巻き直しの脱落は致命的で、スキが無い戦いというのがまず出来なくなった。マナ漏出はルーンのほつれという上位互換があるからまだいいが、巻き直しの替わりなど無く、ますますカウンターが弱体化した事は否めないだろう。
次にサイドボード定番の併合も無くなった。併合ゲーを無くしたかったんだろう。確かに似たような効果にムヴォンヴーリーの酸苔があるが、色が違うし、4枚では引かない事も多々あるし、8枚体制が出来ないのはちょっと残念だ。
また、一部のコアな人達のキーカードも消えた(ズアー、機知の戦い)バベルはまぁともかく、ズアーはこれから組もうとしていたのに非常に残念だ。スタンではまず見られなかったのであまり気にしなくてもいいのかも。

最後に時間の名人と手練。最近青を主軸にしたデッキを見ていないのでこれら優秀カードの脱落もさほど影響は無さそうだな。

では10版で青は何を得たのか?主だった再録リスト

ラクァタス大使、全能なる者アルカニス、取り消し、まごつき、瞬間凍結、ハーキルの召喚術、機械の行進、のぞき見、切除する者、セファリッドの警官、トゲ尾の雛、時間の把握、時間停止、双つ術、送還

実に青は魅力たっぷりの戦力を得たと言えるラインナップだ。
まずはカウンター(取り消し、まごつき、瞬間凍結、雛、時間停止)それぞれ一癖あるが、個人的に一番の収穫は瞬間凍結だ。青が苦手とする物は速攻だが、ものの見事にそれにブレーキをかける。ステロに対してはまんま対抗呪文となるこれは場合によっちゃメインすら張れる強力カウンターだ。
次に強力な伝説2人(大使、アルカニス)アルカニスはテフェリーと組めばもはやまず負けないだろうし、大使も無限マナをひねり出せれば決め技になるいいカード。共に大活躍したカードなので期待出来る。
コアなカードとしても期待感抜群だ(機械の行進、切除する者、双つ術、ハーキルの召喚術)行進はまんまミシュラデッキでのフィニッシャーに。で、ハーキルがそれを返すデュエルが見れたら言う事無しだ(笑)
個人的にセファリッドの警官には警戒したい。緑青で組むと展開の遅いデッキを簡単にロックするこいつは危険度で言えば今回の青の中では一番だと思っている。2ターン目にこれをだして3ターン目に岩石樹の祈りを打つと………????

今のマジックにおける青の役割は昔とは全く違ったものになったのだろう。強い青とは何か?皆さんも探してみては如何?

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