10版考察〜黒編〜少し追記あり
2007年7月16日 マジックさて、また引き続き黒について考察しよう。抜けるカードの主だったリスト
脅迫状、強要、処刑、地獄の番人、精神を刻むもの、迫害、ファイレクシアの闘技場、殺戮、ゾンビ化
黒と言えばコントロール、という風潮はいつ頃から根付いたものだろうか?古い話になるが、ヤコブスレマーが黒単色コントロールを世に送り出したのはウルザズディスティニーの時期である。黒は伝統的にアーティファクトとエンチャントには対処出来ないのだが、アーティファクトには火薬樽、エンチャントには手札破壊で対応し、後は豊富な除去呪文を駆使すれば何とかなるんじゃねーの?とのコンセプトで生まれたデッキであった。それまでは黒は自虐的ながらも全色中の最速を誇る速攻の色だった。スレマーのデッキがあまりに画期的で且つ優れたコンセプトだったため、それからの黒は一変コントロールオンリーの色と化したのだ。
そして長年その黒コントロールを支えて来たカードが姿を消した(闘技場)。実際この退場はあまりに強烈で、歴代でいえばハルマゲドン、暗黒の儀式、対抗呪文が退場した影響に匹敵するだろう。闘技場を貼るデッキは闘技場を貼れないとまず勝てない。だから闘技場が入らない黒コンは事実上崩壊したと言える。そんな事は無いと反論するなら組んでみれば分かるだろう。これまた昔の話だが、ある黒使いが初手に暗黒の儀式があるか無いかで勝率が3割ほど変わるだろうと言っていたが、私に言わせれば闘技場が無い黒コンは9割方勝てない。
次に今流行の手札破壊も無くなった(脅迫状、迫害、精神を刻むもの)。迫害が消えたのは、つまり単色系の活躍を促進させたいのだろう。最近のデッキはまず2色以上で構成されており、それは単色をいじめるカードが強すぎたり、多色をいじめるカードが弱かったり、多色のカードが強すぎたりするからだろう。今回全ての色の敵対色対抗カードが入れ替わっている事から推察出来る(処刑、殺戮)。また、リアニメート戦術の基本となるカードも無くなった(ゾンビ化、地獄の番人)。地獄の番人はなかなか強力だと思うんだが、うまい使い方がされずに去って行った。勿体ない。
抜けたカードがあまりに甚大だ。これに替わる戦力は現れるのか?主だった再録リスト
苦悶の記憶、不穏の標、死の印、困窮、宿命のネクロマンサー、墓生まれの詩神、頭脳いじり、隠された恐怖、死闘、涙の雨、執拗な鼠、恐怖、スラルの外科医
私が冒頭で書いて来たモノの意味がお分かり頂けただろうか?つまりウィザーズ社は黒のありかたを多少なりとも変えたいらしい。
まず闘技場の替わり(詩神)。非常に強力で実績も残しているカードだ。滅びを組み込んだコントロールと噛み合わないが、コーラシュとは噛み合うのでデッキの形を変化させれば何とかなるかもしれない。邪悪な岩屋があれば言う事無しなんだけどなぁ(-.-;)
手札破壊もなかなか良い物が来た(困窮、外科医、苦悶の記憶)。特に個人的に一番うれしいのは苦悶の記憶だ。これは使ってみるとすぐに分かるが、すき込みの手札版だ。ので連打するとすき込みの効果と遜色ない動きを見せる。ぜひ使ったデッキを作りたい。
また、困窮が導入されたことにより、サイドボード定番の根絶がメインから入って来る可能性も高まった。このためコンボ系のデッキは衰退する可能性も高まった。
リアニメート戦術にも面白い物が入った(ネクロマンサー、隠された恐怖、不穏の標)。不穏の標は影武者と同様に相手のも対象に出来るので、同キャラの対戦に注意が必要だ。また、隠された恐怖は緑と組んでアグロリアニみたいな使い方が一番効果的だろう。
除去も定番の物が帰って来た(恐怖、死の印)。特に死の印は非常に使い勝手が良い。ボロスデッキやタルモゴイフを1マナで対処出来るのはサイドボード候補として素晴らしい。
コアなカードもいくつか来ているな(執拗な鼠、死闘、頭脳いじり)頭脳いじりは迫害の替わりを務める使い方をするのだろう。プレイヤーのスキルがかなり問われるカードなので好き嫌いがはっきり分かれるだろうね。
以上の事からやはり黒はコントロール、の時代は終わりを告げそうだ。黒の新しい戦術はどのようなものになるのだろうか?とても楽しみである。
脅迫状、強要、処刑、地獄の番人、精神を刻むもの、迫害、ファイレクシアの闘技場、殺戮、ゾンビ化
黒と言えばコントロール、という風潮はいつ頃から根付いたものだろうか?古い話になるが、ヤコブスレマーが黒単色コントロールを世に送り出したのはウルザズディスティニーの時期である。黒は伝統的にアーティファクトとエンチャントには対処出来ないのだが、アーティファクトには火薬樽、エンチャントには手札破壊で対応し、後は豊富な除去呪文を駆使すれば何とかなるんじゃねーの?とのコンセプトで生まれたデッキであった。それまでは黒は自虐的ながらも全色中の最速を誇る速攻の色だった。スレマーのデッキがあまりに画期的で且つ優れたコンセプトだったため、それからの黒は一変コントロールオンリーの色と化したのだ。
そして長年その黒コントロールを支えて来たカードが姿を消した(闘技場)。実際この退場はあまりに強烈で、歴代でいえばハルマゲドン、暗黒の儀式、対抗呪文が退場した影響に匹敵するだろう。闘技場を貼るデッキは闘技場を貼れないとまず勝てない。だから闘技場が入らない黒コンは事実上崩壊したと言える。そんな事は無いと反論するなら組んでみれば分かるだろう。これまた昔の話だが、ある黒使いが初手に暗黒の儀式があるか無いかで勝率が3割ほど変わるだろうと言っていたが、私に言わせれば闘技場が無い黒コンは9割方勝てない。
次に今流行の手札破壊も無くなった(脅迫状、迫害、精神を刻むもの)。迫害が消えたのは、つまり単色系の活躍を促進させたいのだろう。最近のデッキはまず2色以上で構成されており、それは単色をいじめるカードが強すぎたり、多色をいじめるカードが弱かったり、多色のカードが強すぎたりするからだろう。今回全ての色の敵対色対抗カードが入れ替わっている事から推察出来る(処刑、殺戮)。また、リアニメート戦術の基本となるカードも無くなった(ゾンビ化、地獄の番人)。地獄の番人はなかなか強力だと思うんだが、うまい使い方がされずに去って行った。勿体ない。
抜けたカードがあまりに甚大だ。これに替わる戦力は現れるのか?主だった再録リスト
苦悶の記憶、不穏の標、死の印、困窮、宿命のネクロマンサー、墓生まれの詩神、頭脳いじり、隠された恐怖、死闘、涙の雨、執拗な鼠、恐怖、スラルの外科医
私が冒頭で書いて来たモノの意味がお分かり頂けただろうか?つまりウィザーズ社は黒のありかたを多少なりとも変えたいらしい。
まず闘技場の替わり(詩神)。非常に強力で実績も残しているカードだ。滅びを組み込んだコントロールと噛み合わないが、コーラシュとは噛み合うのでデッキの形を変化させれば何とかなるかもしれない。邪悪な岩屋があれば言う事無しなんだけどなぁ(-.-;)
手札破壊もなかなか良い物が来た(困窮、外科医、苦悶の記憶)。特に個人的に一番うれしいのは苦悶の記憶だ。これは使ってみるとすぐに分かるが、すき込みの手札版だ。ので連打するとすき込みの効果と遜色ない動きを見せる。ぜひ使ったデッキを作りたい。
また、困窮が導入されたことにより、サイドボード定番の根絶がメインから入って来る可能性も高まった。このためコンボ系のデッキは衰退する可能性も高まった。
リアニメート戦術にも面白い物が入った(ネクロマンサー、隠された恐怖、不穏の標)。不穏の標は影武者と同様に相手のも対象に出来るので、同キャラの対戦に注意が必要だ。また、隠された恐怖は緑と組んでアグロリアニみたいな使い方が一番効果的だろう。
除去も定番の物が帰って来た(恐怖、死の印)。特に死の印は非常に使い勝手が良い。ボロスデッキやタルモゴイフを1マナで対処出来るのはサイドボード候補として素晴らしい。
コアなカードもいくつか来ているな(執拗な鼠、死闘、頭脳いじり)頭脳いじりは迫害の替わりを務める使い方をするのだろう。プレイヤーのスキルがかなり問われるカードなので好き嫌いがはっきり分かれるだろうね。
以上の事からやはり黒はコントロール、の時代は終わりを告げそうだ。黒の新しい戦術はどのようなものになるのだろうか?とても楽しみである。
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