さて、今度は銀(アーティファクト)について考察しよう。抜けたカードの主だったリスト

ブービートラップ、防御の光網、友なる石、道化の帽子、系図の石板

マジックにおける銀の役割はマジックの全ての要素を色マナ無しで兼ね備える事だった。それ故に全ての色の補佐を務めるいわばサポート役である。最近コントロールデッキに採用されている各種印鑑も、マナブーストというシステムは緑の役割である。また、鋸刃の矢の様なクリーチャー除去システムも黒や赤の役割で、それ以外の色に入れれば除去能力が付くという訳だ。

しかし、過去にはこれら銀が主力となった時期がある事は皆さんも承知であろう。私が知る限り、過去に4度程主力が銀のデッキが流行った。その内一つは皆さんご承知の親和だ。

銀は強くし過ぎてはならない。どの色でも使えるのだから、強い銀はどのデッキにも入るのみならず、それからデッキが作られる事すら有り得るのだ(黒の万力、ネビニラルの円盤、呪われた巻物、マスティコア、火と氷の剣、梅澤の十手……過去の凶悪共)。

その中で今回一番の喪失は防御の光網だろうか。まんまパーミッションを名指しで狙い打っている効果だが、カウンターを弱体化させているから外してやろう、という事なんだろう。青にとっては朗報だ。
道化の帽子も名サイドボードではあるが、強力な根絶がある以上使われていない。ミシュラデッキの決め技にもなり得るのに……

それじゃ10版で銀は何を得たのか?主だった再録リスト

キマイラ杖、世界のるつぼ、合成ゴーレム、レガシーの兵器、精神石、真髄の針、白金の天使、剃刀毛のマスティコア、彫り込み鋼、鋼のゴーレム

銀はデッキの主力に成り得ると書いた。まさにその通りになりそうな面子ではないか?

まずはデッキの根幹となりそうなカード達だ(世界のるつぼ、レガシーの兵器、白金の天使、剃刀毛のマスティコア、)どれもこれも超強力。
世界のるつぼはレガシー環境ではすでに主力となっているが、スタンでもすぐにそうなるだろう。土地破壊に対する効果はあくまでオマケ。真の強さは再録された広漠なる変幻地とのコンボだ。このコンボが成立するとかつてthawing glaciersというぶっこわれランドがやらかした状況と全く同じ状況となる。ランドが絶対に事故らず、ライブラリーの濃度が圧倒的に高くなるのだ。
また、地平線の梢との相性も抜群だ。ある程度の土地が並べば、毎ターン追加ドロー出来る。しかも質が悪い事に、これらはカウンター出来ない(計略縛り?たった1回しか止まらないよ?)
白金の天使は全てのデッキにクリーチャー除去能力かアーティファクト除去能力を強要する。つまりこれを除去出来ないデッキはこれにより完封されるのだ。更にマズい事にアカデミーの廃墟というカードもある。土地破壊能力も出来れば欲しい所だ。
マスティコアは流石に初めての方で無かったが、これだって戦闘能力はピカ一。ナメてると痛い目に会うぞ。
そして名サイドボード(真髄の針)守備範囲の広さからエクテン以前でも必須の一枚であり、すぐさまサイドボードに入りそうだ。ちなみにここで注意だが、変異能力で表になる事は常在型能力であり、起動型能力では無い。また、発掘能力も置換型能力であり、針で禁止出来ないぞ。
後は印鑑の後釜(精神石)これはドローも出来るので無駄にならない。
レガシーの兵器はミシュラデッキの最終兵器か?もちろん複数場に出せないが、万能除去能力は貴重だろう。

さて、10版の銀は一癖揃い。あなたのデッキの味方となるか、はたまた敵となるか。くれぐれも油断なさらぬ様にね(-.-;)

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